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企業の繁栄は「報連相」にかかっている

 企業は収益を出していくために色々な工夫をします。管理責任者がその成果を出していくためには、「報連相(ほうれんそう)」が重要な役割を果たします。「報連相」とは、「報告・連絡・相談」の略で、企業の繁栄は「報告・連絡・相談」にあるといっても過言ではありません。
 本コラムでは、とくに営業部門・チームの強化という視点から、この「報連相」を解説していきます。

 1.何人くらいの部下が適当か
 2.情報伝達ルートはどうすればよいか
  3.「ほうれん草ノート」を活用する

.実践!「報連相」

 (1)出社と帰社の挨拶

 挨拶とは、心を開いて相手に迫ることです。それは、人と人のコミュニケーションの入口になります。基本的なマナーとして、会社に出社をして、人と会った際、「おはようございます」と挨拶をします。また、帰るときには、「お先に失礼します」などと言います。

 その出社と帰社の挨拶の場を利用して、報告、連絡、相談を確実に実行していきます。
 そのためには、出社と帰社の挨拶を、必ず上司の前まで行って実施するようにルール化をしましょう。
 遠い距離から挨拶をするのではなく、上司の机の前、1mくらいのところまで行き、立ち止まって、相手の方に向かって行います。受けた上司も、立ち上がって挨拶を受けるようにしましょう。
 同様に帰る際にも、必ず上司の前まで行って挨拶をします。このようにして、報告、連絡、相談の場を設定します。

 場の設定ができたら、いよいよ実践です。前述のノートの依頼内容などを確認します。帰り際の挨拶の際にノートを持ち出し、依頼した内容について状況の確認をしていきます。業務の都合で、帰り際にできなければ、翌日の朝の挨拶のときに確認します。

 また、直行や直帰などの場合は、外から電話をして確認をします。用事があるときだけ連絡を入れるのではなく、業務のスタート時と終了時はもちろんのこと、時間を決めて定期的に連絡を入れるようにします。

 報告するようなことが何もなくても、何もない旨の報告を必ずします。そうすることが報告、連絡、相談の習慣化につながるからです。
 「何かあれば言ってくるだろう」という認識では、やや不十分です。
 時間的にも数分程度で済みます。定期的にこまめに行い習慣化をしていくことで、より良いコミュニケーション、協力関係の構築にもつながります。
 これらを通じて、報告、連絡、相談の実効性を高めていってください。
(高澤 彰)
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